フレームハード鋼に対する真空熱処理
フレームハード鋼に対する真空熱処理研究開発いたしました

フレームハード鋼に対する真空熱処理を研究開発いたしました。(2025年)
2020年頃より、金型メーカー様を中心に、複数の会社様よりフレームハード鋼(主にSX105V)への熱処理のご相談を頂いておりました。
ご相談の背景としては様々ですが、特に多かった内容としては「職人さんの減少」「労働時間」「品質」の3点でした。
ご相談の背景としては様々ですが、特に多かった内容としては「職人さんの減少」「労働時間」「品質」の3点でした。
それぞれについて実例を元に解説していきます。
「金型メーカー職人さんの減少」
「金型メーカー職人さんの減少」
フレームハード鋼に対してバーナーなどを使い火炎で炙り焼きを入れる。
この作業には熟練された職人さんの腕や勘が必要になります。
おまけに炎を使用する作業のため危険が伴います。
この作業には熟練された職人さんの腕や勘が必要になります。
おまけに炎を使用する作業のため危険が伴います。
職人さんの減少により、火炎焼入れに対応できない場面が出てきている会社様も多くいらっしゃり、当社に相談を頂くことが増えてきております。
「労働時間問題」
残業時間が規制される現代では、いかに従業員の残業時間を抑えるかが企業の課題です。
これは多くの企業にとっての経営課題であり、残業時間及び残業コストの削減は非常に大切なポイントです。
残業時間が規制される現代では、いかに従業員の残業時間を抑えるかが企業の課題です。
これは多くの企業にとっての経営課題であり、残業時間及び残業コストの削減は非常に大切なポイントです。
お客様自らがフレームハード鋼に対して火炎で炙り焼きを入れる作業は多くの時間を要する場合が多く、このコストを削減したいというご要望を多くいただいております。
「品質」
お客様自らの手で鋼材を炙るわけですが、鋼材の熱し方が弱いと硬度は十分に高まりません。逆に熱し方が強すぎると鋼材は溶損(溶ける・欠ける)します。また硬度ムラ(硬い部分と柔らかい部分が混在する)の発生も起こるため、鋼材の炙り方によってはフレームハード鋼全体の品質に関わってきます。このように、炙ってみたものの硬度が低すぎた。炙り過ぎて溶かしてしまった。などの相談を多くいただいております。
これらのお困り事を解決すべく、フレームハード鋼(主にSX105V) に対して当社の真空熱処理を施してみました。
しかし、SKD11やSK3等と同じ条件で真空熱処理を行っても、お客様が望まれる硬度を引き出すことは出来ない場合が多くございました。
しかし、SKD11やSK3等と同じ条件で真空熱処理を行っても、お客様が望まれる硬度を引き出すことは出来ない場合が多くございました。
そこで当社では2020年より、熱処理条件変更を重ねに重ね、試作を行ってまいりました。
その結果、フレームハード鋼(主にSX105V) に対してHRC30~60程度(※1)の硬さを実現できる真空熱処理法を開発いたしました。
(※1)硬度は材質、冷却方法、鋼材の大きさにより狙い値が変化するため、HRCに幅を持たせて表記しています。
当社にご相談頂けましたら、貴社がご使用されていますフレームハード鋼に対して最適な真空熱処理条件をご提案します。
(現在研究開発済みの鋼種に限ります。また鋼材の大きさ、厚みによって硬度が安定しない場合が稀にございますことをご承知ください)
また、熱処理後に更なる付加価値をお求めになられる場合も合わせてご提案が可能です。
(例えば、熱処理後に表面処理を行う(PVD、メッキ、ショットピーニングやWPCなどの表面改質、窒化、その他特殊表面処理 など)
- 真空熱処理とは -
真空炉を使用して真空状態で加熱した後、ガス、油で急冷する熱処理のことです。
鋼の金属組織をオーステナイト組織になるまで加熱した後に急冷してマルテンサイト組織を得る熱処理を一般的に「焼入れ」と言いますが、この焼入れの工程を真空状態で処理することを差します。
真空炉の使用により酸素の排除によって鋼材の酸化や脱炭を防止すると同時に、焼入れの効果によって鋼材を硬くして、耐摩耗性や引張強さ疲労強度を向上させることができます。
処理中に空気が入る(鋼材に空気が触れる)大気熱処理とは違い、真空状態で熱処理を行うことで母材自身の外観が美しいことも特長の1つであり、「光輝焼入れ」とも呼ばれます。
真空炉を使用して真空状態で加熱した後、ガス、油で急冷する熱処理のことです。
鋼の金属組織をオーステナイト組織になるまで加熱した後に急冷してマルテンサイト組織を得る熱処理を一般的に「焼入れ」と言いますが、この焼入れの工程を真空状態で処理することを差します。
真空炉の使用により酸素の排除によって鋼材の酸化や脱炭を防止すると同時に、焼入れの効果によって鋼材を硬くして、耐摩耗性や引張強さ疲労強度を向上させることができます。
処理中に空気が入る(鋼材に空気が触れる)大気熱処理とは違い、真空状態で熱処理を行うことで母材自身の外観が美しいことも特長の1つであり、「光輝焼入れ」とも呼ばれます。
